神山さんレポート 全米学生映画祭(AAHSFF2017) NPO法人映画甲子園主催 高校生のための eiga worldcup2017

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全米学生映画祭(AAHSFF2017)体験レポート


 去る、10月8日、ニューヨークにおいて全米学生映画祭(AAHSFF2017)が開催され、NPO法人映画甲子園主催「高校生のためのeiga worldcup2015」において最優秀作品賞を受賞した「君が笑ってくれるなら(英題:All for your smile)」(埼玉県立芸術総合高等学校・映像芸術科 監督:神山大世さん)が上映されました。上映会場は、ニューヨーク・タイムズスクエアのAMC25シアター。その後、引き続いて、ブルックリンのキングスシアターにて表彰式が行われ、ドレスアップした現地の若手作家とともにブルーカーペットの上で記念撮影も行われました。
 表彰式では、インターナショナル部門ファイナリストに選出され、「君が笑ってくれるなら(英題:All for your smile)」のタイトルも読み上げられました。惜しくも、受賞は逃しましたが、今回の全米学生映画祭でも上映/ファイナリスト選出は、日本の高校生の作品が、世界各国の作品と肩を並べた瞬間と言えるでしょう。
 以下は、その神山さん自身による体験レポートです。




 幼い頃から憧れていたNY。アメリカの空港に降り立ったばかりでは、自分が異邦人であることも忘れ、外国人ばかりだな、と子供のような感想しか浮かばなかった。しかし、映画で、ドラマで、報道で、もとより知ってる場所のように見慣れたタイムズスクエアの通りに立った瞬間、「本当にNYに来たのだ」という実感が、四肢をアドレナリンとともに駆け巡った。(その興奮状態はこの旅行が終わり、「家に帰るまでが海外旅行です。」などというくだらない冗談を自宅で母が言うまで続いていた。)

 基点としたワトソンホテルは、タイムズスクエアからほど近く、夜中の2時にパトカーのサイレンが聞こえてくる。時差からか、高揚の極みからか、眠ることも忘れ、窓から見える「アメリカ」に見とれていた。

 到着から二日後、all American high school film festival(略してAAHSFF)を迎えた。
 NYで待ち合わせしていた東京ケーブルの松尾さんと、AMCシアターで会うことができた。AMCシアターはシネコンでそこで、私の映画、アメリカ初上映となった。去年のフランス上映も興奮したが、アメリカ字幕のついた自らの映画が、アメリカの映画館で上映される、その高ぶりは、おおよそ自分自身でさえ予想もつかないような、大変な精神状態だった。

 英題は「ALL FOR YOUR SMILE」

「君が笑ってくれるなら(All for your smile)英語字幕版」 恥ずかしいほど、恋愛色の強い題名に。そして、自分の映画がグローバルなものと評価されるのか、一般の方々の反応が気になった。

 日本では笑いを誘うシーンがこちらでも、ドッと笑いが起こり、こういった感情は万国共通なのだと、安堵した。ブロック最後の上映でもあり、国外の作品、ましてアジア人の作品に対して、ドキドキしながらのエンドロールにかぶさるように、温かい拍手が。ほっとするとともに、本当に嬉しかった。

 上映後、年配の女性から「あなたの映画なの?」と聞かれ、「イエス」と答えると、「GOOD!」と何回も言ってもらえた。2人の女学生から「すごく良かった」と感想をいただいた。(取材に来てくださった週刊NY生活の小味さんが通訳してくださった)その他にも中国でも上映したいと言ってくださった中国人の方や、他の方々の通訳も小味さんがしてくださった。この場を借りて感謝いたします。

 そこからキングスシアターに行くために、松尾さんがスーツを準備してくださった。キングスシアターはAAHSFFのアワードが開催される。車で1時間くらい。時差のためか、いい感じで1時間眠りにつき、目を醒ますとそこはブルックリンだった。

 ブルックリンにあるキングスシアターは、圧巻の一言。

 教会のような威風堂々たるむしろ厳粛ささえ感じる建築物。審査員に、イーライ・ロス、クリスティン・スチュワートなどの高名な映画人。ただ正直に言えば冗長と感じるところもあった、いや、もっと正直に言えば、英語で続くアワードは半分も理解できなかったからだろう。

 しかしアメリカの映画に対する国を挙げての情熱は、日本とは比較にならず、この地で必ず映画を撮るのだ、と新たに心に誓った。

 ありがたいことに、自分はインターナショナル部門のファイナリストまで残ることができた。これも一重に一緒に映画を作成してきた埼玉県立芸術総合高等学校の映像科の先生方、級友、そして、家族に改めて感謝の念を禁じえない。より良い映画を作成していくことで、感謝を返していきたいと思う。

 最後になりますが、現地で全てをサポートしてくださった、東京ケーブルの松尾さんを始め、コーディネートしてくださったNPO法人映画甲子園の皆さん、立教大学の角田さん、角田さんのお母さん、本当にありがとうございました。(文:神山大世 写真:松尾遼)



 尚、全米学生映画祭(AAHSFF)の共同設立者の一人、トム・オリバー氏より、神山さんの作品、及び、日本の映画作りに励む高校生に向けて以下のようなメッセージが届きましたので、以下お伝えいたします。

Q.今回、日本の作品をご覧になった印象はいかがでしたか?

 私たちは今年の日本からの映画にとても感動いたしました。物語は極めて個人的で、感傷的で、とてもユニークな視点から作られていることを感じさせてくれました。しかも、この映画は、ある種の普遍性を持っており、世界中の共感を得ることが出来ると思います。それは、この映画が、主に、そのストーリーの奥深さとクォリティの高さを持っていたからです。

Q.日本の学生にメッセージをお願いします。

 私たちは、今年、提供いただいた日本からの映画に見られた溢れる才能にとても感心しています!この映画は大いなる感動を与えました。私たちは、日本の映画作りを志す学生の皆さんに対して、さらに映画制作への情熱を追求し続けることを奨励し、皆さんの映画を世界と共有するためのプラットフォームを提供し続けることを約束したいと思います。
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