ひと夏の手紙
ひと夏の手紙
あらすじ
学校が好きではなくて、音楽だけが拠り所の主人公の詩乃。ある日、学校を休んで散歩していた詩乃の元に1人の女の子、映茉が現れる。些細な会話をきっかけに2人は仲良くなり、出会った公園を集合場所にして、よく会うようになる。詩乃は歌を、映茉はカメラを、お互いの夢を支え合う存在となる。これは2人が出会い、そして別れた後の物語。卒業式の帰り道、再び2人を繋げたのは手紙だった。
作品に込めた想い
この物語は、2人を繋ぐ「手紙」が大切な存在になっています。2人はが共に過ごした時間はひと夏と短いけれど、手紙という目に見えるものをきっかけに、再び繋がり始めます。友情や人との繋がりは、簡単には切れないもの、離れないものだということを今回理解してみたいという想いからこの作品を作りました。思い出すことや記憶に残り続けることは、目に見えるものから始まって広がっていくと思います。詩乃と映茉が再び記憶で繋がることができたように、誰かにとって、大切な昔の記憶や感情を思い出すきっかけになる作品になってほしいと思っています。