Access:15 Minutes

Access:15 Minutes

Screenshot

旭丘高校映画制作部による短編映画「Access : 15 Minutes」は、生徒同士が学校中を走り抜けるハラハラドキドキの逃走劇です。 話の構成もシンプルで、見やすく満足感のある作品となっています。 CGの大会、ASIAGRAPH第四部門最優秀賞受賞者が企画・監督・映像編集・音響を手がけ、人数が集まらず限られた環境の中でも最大限の表現を追求しました。 この映画には見どころ、工夫した点がたくさんあります。カメラの固定を少なくし繋がりを単調なものではないようにしました。映画序盤、アサヒが教室に侵入するシーンの黒板には映画「ゴジラvsヘドラ」の公開日の日にちが書かれており、日直もゴジラとヘドラになっています。パソコン画面が反射などで映りにくいことを懸念して、撮影後に画面をトラッキングし、あとから合成することにしました。また、編集で背景にぼかしを追加することでシーンに立体感が生まれるように工夫したり、話し合うシーンなどでは肩越しに話している人を映すことでも立体感を演出していて、視聴者をその場にいるかのような感覚にさせます。リツがカメラの横を走りすぎるシーンでは足音の効果音が左から右に流れるようにし、音からも映画の中へ引き込まれたような感覚を味わえます。また、アサヒとハルトがリツをまいたシーンではどちらが話しているのか分かりやすいように音の発信源を左右で分離しました。走っているシーンには後から息が切れた効果音を追加することで臨場感を演出しています。場面ごとに余韻を残すことで見るのに疲れないリズム感のある映像になる工夫もしてあります。アサヒが、リツがUSBを隠し持っていることを話すシーンのリツのシーンはシャッタースピードを変えることで回想の場面であることを強調しています。アトリエ1階で見つかりそうになるシーンではハンディカメラのようにすることで、より視聴者は引き込まれ、緊張するシーンとなっています。アトリエをでたところの背景に映る車のナンバープレートはCG合成でリプレースされており、それぞれ11-03はゴジラの誕生日、07-24は上記に同じ映画の公開日となっています。アクションシーンではカメラのカット数を増やし細かく切ることで臨場感を出していて迫力のあるシーンになっています。

テーマ・ジャンルスリラー、アクション
高校愛知県立旭丘高等学校 映画製作部
応募者様服部椿
時間16分33秒